柳田 亜沙美
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地デジになってから、テレビのない生活をしていた私ですが、最近、テレビが来ました♪
急にテレビっ子になった私。
いつものようにテレビをつけっぱなしにしていると、NHKで母子家庭の子供の特集をしていました。
母子家庭の貧困率は5割を越え、就労による収入は平均181万円です。これは子どもがいる他の世帯に比べて400万円低く、その5割以上が非正規雇用。仕事を掛け持ちして暮らしている人も少なくありません。
出典:【取材記】母子家庭の貧困は自己責任? – ハートネットTV:NHK
しかし私の知るシングルマザーたちは、仕事も子育ても恋も充実させて、とってもキラキラしています。
そのキラキラの秘訣は何なのか!? ご本人に突撃取材してみました!
【Linableなひと File:01】花堂博美さんプロフィール
大手SIerの子会社の立ち上げに携わり、14年勤務した後、フリーランスとして独立。
日本のビューティー製品をアジアに展開するマーケティング業務にたずさわる。
Quintechのメンバーとして、イベントや勉強会開催などを行う。
一児の母。
華奢な身体からは想像もつかない酒豪。
柳田:今日はよろしくお願いします。
花堂:よろしくお願いします!
柳田:なんかあらためてこうやってインタビューとか、緊張しますね(笑)
花堂:だよね(笑)飲んじゃう?(笑)
柳田:そうしましょう(笑)
急遽、昼間から優雅に飲みながら…になってしまいました。
新会社と一緒に生まれて育った赤ちゃん
柳田:出産前はどんなお仕事をされていたんですか?
花堂:元々は、大手SIerで広報・IRをやっていました。 その会社が子会社を立ち上げることになり、株式公開準備のポジションを「やります!!」と手を挙げて志願しました。株式公開準備なんて、なかなか経験できなさそうだし、キャリアには良いかなと。 でも、子会社設立から一ヶ月くらいで、妊娠が発覚しちゃって。笑
柳田:ちょうどバタバタしてる時ですよね。今でいうマタハラ的なことはなかったですか?
花堂:それは全然。新会社なのでルールがなくて、育休・産休制度を慌てて整備してもらったくらいです。
柳田:産休はいつからいつまで取得したんですか?
花堂:8ヶ月目まで働いて産休に入って、産後4ヶ月くらいでフルタイムで復帰しました。今思えばもっと休んでおけばよかったかなあと思うんだけど、当時はやっぱり設立したての会社でバタバタしてたし、自分から志願したポジションだったので。
子育てしながらフルタイムで働くということ
柳田:復帰後は保育園に?
花堂:うん。
柳田:今は保育園に入れるのが大変だと聞きますが、当時はどうでした?
花堂:当時も大変だったみたいだけど、うちは、旦那とは籍は入っていたけど別居していて実質シングルマザーみたいなものだったので、区役所に事情を説明して、入れてもらえました。
柳田:送り迎えはどうしていましたか?
花堂:送るというか、送り届けるって感じだったけど。笑 送るのは私で、お迎えは実家の親が行ってくれてましたね。
柳田:フルタイムで働いていて、夜泣きとかミルクとかは大丈夫でした?
花堂:3〜4ヶ月で授乳は一段落して、粉ミルクに切り替えてたのでミルクは問題なかったね。夜泣きもそれほどなかった。育てやすい子だったのかも。今は反抗期だけど。笑
柳田:フルタイムで復帰とのことですが、けっこう忙しかったですか?
花堂:残業は多かったですね。諸々事情があって株式公開をしないことになって、経営企画に部署移動になって赤字撲滅をしたり、モバイルとかECの新規事業の責任者になったりしていたので。子供と一緒にごはんを食べたりはほとんどできなかったね。朝ご飯は一緒に食べるようにしてたけど。
柳田:小学校はどうでした?小一の壁とか聞きますし、PTAが大変とか。
花堂:PTAは小六の時に役員をやりました。人の輪も広がったし、やって良かった。小学校受験したのも良かったのかも。小一の壁は、特に感じなかったですね。でも、小学生にあがると放課後をどうするかで苦労している働くママは本当に多かったです。我が家は幸い両親のサポートがあったので安心して仕事ができました。
大切なのは「巻き込み力」と「スキル」
柳田:子育てしながら仕事をしていて、大変だったことは何ですか?
花堂:お弁当作りが大変。保育園も小学校も、給食があるところにしたんだけど、中学校は給食がなくて。 あと、やっぱりけがしたり病気の時。社内ならどうにでも調整できるけど、 対クライアントの時は行かないといけないから。
これからは、反抗期だったり、将来の進路についての悩みが増えるんだろうなと思ってます。
柳田:一人で仕事しながら子育てをする秘訣って何ですか?
花堂:やっぱり、周りを巻き込むことじゃないかな。うちは、両親にすごく協力してもらってるし。昔の日本では専業主婦なんていなくて、農家だったりお商売してるおうちとか、女性は当たり前のように働いてた。子供は地域で育ててた。
今はそういうのがなかなか難しいけど、一人で抱え込まずに、どんどん周りを巻き込んでいけばいいと思う!
柳田:そういうのって「人間力」の部分だと思うんですが、スキル面では、どんなスキルがあったから良かった・あれば良かったですか?
花堂:技術があれば在宅という働き方が選べたのになあと思いますね。広報の仕事は会社にいないといけない場合が多いですが、プログラミングが出来れば、自宅でお仕事が出来るので、もっと子供と一緒にいる時間が作れたかも、と思います。
インタビューを終えて
驚いたのは、何よりも、その「前向きさ」!
PTAが大変という声はよく聞きます。
しかし、彼女は大変なことより「人の輪が広がって良かった」と良いことに目を向け、大事にしていく・・・
その前向きさと行動がプラスのスパイラルを作って、良い流れを生んでいるように思いました。
インタビューの最中、彼女からは、こちらがあやかりたいくらいの幸せオーラを終始感じました。
シングルマザーという環境で、人より大変な事も多かったのではないかと思います。
そんな中でも、愚痴を言わない。卑屈にならない。妬まない。今の自分を取り巻く世界を大切にする。
そんな彼女だからこそ、周囲を巻き込み協力してもらえる。
それは全て彼女自身と行動が掴み取った現在の「幸せ」に繋がっていると感じました。