インタビュー キャリア 働き方 女性が働きやすい会社特集

株式会社LIFULL/デザイナー 長谷部志保さん(子育て時短勤務中)が語る、 会社の魅力と模索し続ける仕事観

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鈴木和子

大学卒業後出版社に勤務。女性誌編集の仕事に就き、忙しくも刺激のある生活に生きがいを感じていたが、30代後半で双子を出産し、仕事復帰を断念。子供が小学校入学まで専業主婦として慣れない、家事・育児に専念する。 どうせやるなら全身全霊で子育てしようと子供のお受験や習い事にのめり込むが、くずぶり続ける仕事への未練と、働く母の姿を見せたいという思いから一念発起。 7年ものブランクを埋めるべく新しいスキルを身に着けるためWeb制作を学びながら、在宅ワークが可能なライター業を始める。

プロフィール

logo-(1)株式会社LIFULL/デザイナー
長谷部志保さん

2015年に産休・育休を取得。2016年12月復帰し、2歳の子供を育てながら時短勤務中。
LIFULL HOME’S事業にて、サイト立ち上げや、ブランディングやプロモーション、TVCM制作などのプロジェクトを経験。復帰後は、不動産オーナー向けサービスのサイトデザイン等を担当。

長谷部さんがLIFULLさんに入社したきっかけとは?

長谷部さん:
子供の頃から絵を描くのが好きで高校はデザイン系の学校に進みました。卒業後デザイン系の専門学校で学んだ後に上京し、勤務形態や業種も様々な場所で勤務しました。

LIFULLへは自分で希望したのではなく、派遣会社の紹介がきっかけで入社しました。当初所属した部署にはあまりデザインの仕事がなかったので、イラストやデザインができる事をアピールし、希望の部署に異動しました。

その後2008年に正社員になり、現在9年目になります。今考えるとデザイン部署への移動が無かったら辞めていたかも知れません。

社員にとっても、お客様にとっても”不便”は解消し、
よりよいサービスを追求する会社だからこそ自分らしく働き続けられる!

──会社の魅力はどのようなところでしょうか?

長谷部さん:
弊社には「素直」という言葉がぴったり当てはまると思います。もし「ひねくれた」会社だったなら、制度の改善や、サービスの成長はしていなかったと思います。

私は派遣時代も入れて12年ほどこの会社に在籍していますが、入ってきた当初って制度やルールの整備等、あまり整っていませんでした。また、経営陣含めスタッフみんなが若く、結婚や出産を経験している人もそんなにいませんでした。それが、会社の成長とともに社員のライフステージも変わり、それにあわせて社内制度も充実してきたのだと思います

例えば当社にはワーキングマザー・ファザー制度というのがあります。この制度は実際に子育てをしている社員が提案して制度化されたのです。

時短勤務は子供が小学校卒業まで利用できますし、看護が必要な時に取得できる休暇は、子供が小学生未満の場合”15日間”支給されます。

このようなサポートがあるお陰で、女性の産休後の復帰率は100%です。また子育て以外でも家族の介護などが必要な社員にはリモートワーク等の働き方が認められ、社員のライフステージに合わせて社内制度が改善されてきました。

サービスの成長の面で言うと、他社もそうだと思いますが、社内には経歴の違いであったり、色んな得意分野を持ち合わせた人がいるとおもいます。当社も色んな人がいる中で、立場や経歴に関係無く「なんで?」って思ったら意見を言ってみること、そして意見をきちんと傾聴することが推奨されていて、目指しているゴールに向けてフラットに意見交換しながら運営サービスを作る風土があります。

つまりLIFULLは、社内制度も運営サービスもどちらにも共通して、「不便を解消すること、より良くすること」が根底にあります。世の中で課題になっているものを解決することだったり、当たり前になりすぎていて、みな何も感じていないけれど、実はおかしいことなどが改善され、それが当たり前になっていく世の中を目指しています。

今後もこれまで築いてきた文化や風土を大切に、企業と社員が共に成長できる会社でありたいなとおもいます。

出産後の”復帰ハイ”から脱却し、仕事への関わり方を見つめ直す

 

──出産後の働き方、仕事観はどう変わりましたか?

長谷部さん:
現在復帰してから半年以上経ちますが、やっと反省すべき点が見えてきたというか、子育てしながら働くためのバランスを認識してきたようにおもいます。

仕事復帰する時に社内の先輩ママに、「復帰ハイになるから気をつけて」と言われたのですが、私はしっかりと復帰ハイになってしまいました。

復帰まで1年半ほどのブランクがあったので、とにかく役に立ちたいという気持ちの焦りと、すべてのプロジェクトが楽しそうに見えてしまい、欲張って自分のキャパ以上の仕事を受けていました。

そんな中、子育てをしながら限られた時間の中でプロジェクトを回していたところ、納得がいかないまま仕事を仕上げなくてはならない状況になってしまったのです。
正直、出産前は子供が眠っている間に少しくらいは手を動かしたり、アイデアを練ったりはできると考えていたのですが、実際は家事育児でいっぱいで、頭を使うことさえできず、会社にいる間にしか仕事はできないという現実を知りました。

このような経験から、上司と業務の進め方について話し合い、たくさんのプロジェクトを一人でかかえるのではなく、関わり方を変えることにしました。また、その関わり方を周囲に宣言し、協力要請をすることにしました。

完璧を求めず、割り切りが大切。夫とは粘り強く交渉して家事・育児を分担

─家事育児との両立の秘訣とご主人との家事分担についておしえてください

長谷部さん:
両立はあまりできていないと思います。特に家事は放棄しているかも。
おもちゃは常に床に散乱しています。干した洗濯物を直接着るなどして、畳むことは省略しています。

育児に関しても食事など子供の健康に関わる部分はきちんとやるようにしていますが、その他のことまでは手が回りません。ある程度割り切りが必要ですね。私たち夫婦は、夫がフルタイム勤務で、私が時短勤務をしています。

基本家事も家計費も折半なので、子供の食事作りも夫婦半々です。もう離乳食期間も終わっていますが、最初はできないと言っていた夫も、途中から子供の離乳食作りができるようになりましたよ。

毎日の保育園への見送りは夫、お迎えは私が担当しています。月3日は、夫がお迎えに行く取り決めをしていますので、思い切り仕事ができますね。また、週末に食事の作り置きなどもしてくれるようになりましたが、これは「バトル&交渉」の結果です。

長谷部さんの分担方法

<平日>
保育園の送迎 朝→夫/夜→私
【朝】
●子供の朝ごはん準備/食器洗い(夫)
●子供の身支度 (夫/私)
●体温計測/連絡帳記入、持ち物チェックなど登園準備(夫/私)
●ゴミ捨て(夫/私)
●登園(夫)
※寝坊したら、私は全て放棄して自分の準備だけして家を出ます。
※逆に余裕のある時は(夫/私)の部分は全て私になります。
【夜】
●お迎え/買い物(私)
●夜ごはん準備/食器洗い(私)
●子供をお風呂に入れる(私)
●洗濯する/洗濯物たたむ(私)
(お散歩靴の洗浄(週1)/泥んこ遊び用衣類の洗浄(不定期)
●保育園の持ち物準備/連絡帳の確認、コメント記入(私)
●寝かしつけ(私)
●お風呂を洗う(夫)
※寝かしつけで自分も寝てしまった場合は、洗濯物を帰って来た夫が干していることも
※夫がお迎えの日は担当が逆になります。

ワーキングマザー・長谷部さんの一日のスケジュール

7:00:こどもと一緒に起床、自分の身支度、保育園の持ち物準備、こどもの着替えなど
※朝ごはんを含め、朝の子供の事は夫担当

8:10:家を出る

9:00:出社

17:00:退社

18:00:保育園お迎え

18:30:帰宅、ご飯の準備

19:00:ご飯、食器洗い

19:45:こどもと一緒にお風呂

20:15:洗濯、絵本読み聞かせ

21:00:寝かしつけ開始!

21:30:洗濯畳み&干し、保育園の連絡帳を読み、記入、
足りないものをオンラインショッピング、読書、間食
(保育園用の大量のオムツに名前を記入するのもこの時間帯を使います)

24:00:就寝
※基本的に子供のご飯は、週末に作り置きして平日は温めるだけで済ませます。

 

株式会社LIFULLさんの会社情報はこちら

 

編集後記:働く女性にも、子育てママにも理解のある会社でした!

長谷部さんにお話を伺い、子育てをしながら働くことに、会社全体が理解のある風土で、本当に魅力的な会社なのだなと感じました。

”素直さ”が一番の魅力という表現がとても印象的ですね。”柔軟さ”ということなのでしょう。社内制度も、女性の働き方も、お客様へのサービスも、会社自体も、そして社会全体にとっても”柔軟であること”はこれからますます必要になってくる要素なのかもしれません。フレキシブルな働き方で、ご自身が好きで選ばれたデザイナーというお仕事をされている長谷部さん、とても輝いていらっしゃいました。

長谷部さんのようにマザーワーカーさんが活躍できる会社が増えることで、働くことと子育てをすることに、女性自身も積極的なれますね。

LIFULLさんだけでなく、子育てしながら働けるフレキシブルなIT企業は増えてきています。そのため、「手に職をつけて働きたい女性や、子育て中は時間を調整しながら働きたい女性」との相性が良い業界なんです。

リナブルでは、「女性が理想の働き方を手に入れる為のスキル」としてプログラミングのスキルの習得を勧めています。同社で運営しているプログラミングスクールの”GeekGirlLabo”では、女性が学びやすいように作られたカリキュラムを好きな時間に好きな場所で勉強ができます。

働き方に合わせてスキルをご提案するので、「何から勉強すればいいの?」という方でも転職に必要なスキルがしっかりと身に付きます。公式サイトには、卒業生の声も掲載しており、受講の感想をみることができますので、一度ご覧下さい。

自宅で学んでプロになる、女性のためのプログラミングスクール

-インタビュー, キャリア, 働き方, 女性が働きやすい会社特集

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