泉谷結
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今回お話を伺うのは、”高収入×リモートワークのエンジニア向け求人サービス”を運営するCODEAL(コデアル)の社長をされている愛宕翔太さんです。CODEAL(コデアル)株式会社は、世の中にリモートワークを広めることをミッションとしています。
昨今、ITのエンジニア不足にも関わらず、クラウドソーシングで交わされる報酬の低価格化が嘆かれているなか、高収入な求人掲載を維持できている秘訣や、会社設立までのお話を伺ってきました。
プロフィール
コデアル株式会社
最高経営責任者(CEO)
愛宕 翔太さん
東京大学経済学部経済学科卒業。
大学3年の夏から旧東京大学産学連携のデータマイニング企業「リッテル」(現在は株式会社ネクストに譲渡)にジョイン。
大学では新宅純二郎先生の下、MOT (技術経営) を学ぶ。卒業後、買収先の株式会社ネクスト リッテル研究所に入社。
2012年にコデアル株式会社立ち上げ。コデアル株式会社代表取締役社長に就任。
24歳で会社設立を果たすまで
ー愛宕さんのご経歴を教えてください
愛宕さん:
学生の頃から、IT企業でアルバイトをしており、プログラムを書く事に夢中になっていました。その会社は技術系のITベンチャー企業だったのですが、社長から「正社員にならないか」と声をかけてもらい、そのままお世話になることになりました。
2年半ほど経験を積ませてもらい、その後、CODEAL(コデアル)株式会社を創業したという流れが私の経歴です。
ーコデアル株式会社を設立するまでを、もう少し詳しく聞いてもいいでしょうか?
愛宕さん:
学生のころにプログラミングのバイトを始めた理由が、将来会社を作りたいと思っていたからでした。そこで色々な経営者の方の本を読んだり、実際に会いにいったりしていました。その中で、もっとも自分が惹きつけたられたのが、ソニーの創業者である盛田昭夫さんでした。
実は恥ずかしいのですが、その当時ブラインドタッチすらできなかったんです。でも憧れのソニーはテクノロジーに強い会社で、これまで世の中になかった製品を作っているイメージだったので、このままの自分ではダメだと思いました。
今の自分に何ができるだろうと考えた結果、営業の仕事もやるので、同時にプログラムを書かせてくださいと言って、テクノロジーに強い会社で働かせてくださいと懇願しました。
普通に面接を受けてもなんのスキルもなく、PCにも弱い。確実に落とされると思ったので、「25歳までにソニーのような会社をつくりたいので雇ってください!」と意気込みを伝え、営業もやるのを条件に、実践で技術を教えてもらいながら働かせてもらえないか頼み込みました。
面接をしてくれたのは、当時の社長だったのですが、たまたま運良く働かせてもらうことになりました。当時の社長とは、今でもたまに映画を一緒に見に行きますし、とても感謝しています。
苦肉の策だったことが事業の柱となる
──会社設立してからのこと教えてください
愛宕さん:
25歳までに会社を設立すると宣言をしたからには、実行しようと思い、何の事業をやるか考えはじめました。最初は何をしようか?と色々と考えていました。ただ結局は考えなしに初めて、2年半でいろんな事業を興して、今はCODEAL(コデアル)という自分も強い思いが持てる事業に出会えましたが、失敗したこともたくさんありました(笑)。
──リモートワークに焦点を当てた理由とは?
愛宕さん:
会社を設立したばかりのとき、お金もないし、オフィスも自宅の一室。本当に何もない状態だったので、誰も来てくれませんでした。
言ってしまえば苦肉の策として、副業でも、リモートワークでもいいからきて欲しいといって、なんとか一緒に仕事をしてくれる人を探していました。
最初は苦肉の策からはじまりましたが、実際やってみると、リモートワークを取り入れるメリットがたくさんありました。具体的には、場所にとらわれずに一緒に働ける人を探すことができるので、主婦の方にも手伝っていただけた。また、大きな会社で業務経験豊富な方のお力をお借りできた。などなど、意図せずして、これはいいと思うようになりました。
自分たちもリモートワークや複業を実践してみた結果、生まれてきた製品が、CODEAL(コデアル)というサービスなんです。
──高収入リモートワークの求人サービスを実現できた理由は?
愛宕さん:
理由はシンプルです。CODEAL(コデアル)を使ってくださっているユーザーの皆様のおかげだと、綺麗ごと抜きに思っています。CODEAL(コデアル)のユーザー様が、素晴らしい仕事をしてくださっているから、CODEAL(コデアル)を使ってくださっている企業様から、次の求人を出してみようという動きにもつながっていると思っています。
またCODEAL(コデアル)は人材エージェントではなくあくまでメディアなので、”広告掲載料”のみのお支払いで企業様は何人でも優秀な人材の受け入れをすることができます。
そのため企業様はコデアル経由で優秀な人材をリーズナブルな費用負担で採用できますし、コデアル上でお仕事を探されているユーザー様も報酬からの中抜きがないので、高い報酬を得ることができます。
現在(2017年9月時点)600ほどの求人案件募集が掲載されていて、案件が安定してきているのは本当にユーザーの皆様のおかげだと思っています。
CODEAL(コデアル)とは?
愛宕さん:
具体的にはクラウドソーシングサービスは、会社から見ると社員には任せたくない仕事を依頼する場になっていると思います。
その点コデアルは、社員に任せたいけれど任せられないような仕事を依頼したい場合に、使っていただきたいサービスだと考えています。私たちはこれを「ワーキングリクルーティング」と呼んでいます。ワーキングリクルーティングサービスであるコデアルの場合、業務委託契約で働き始めて、その後雇用の契約になる人が多数いらっしゃいます。
──御社の女性社員の割合はどのくらいですか?
愛宕さん:
女性社員は4割ほどです。お子様がいる方もいらっしゃいます。カスタマーサクセスの部署でも、リモートワークを可能にしています。
柔軟な勤務体制が良いといってもらえますし、働ける時間に合わせた雇用に意義があると思うので、時短・リモートワークでできる仕事を自分たちで、もっと創っていきたいと考えています。
──今後の働き方のビジョンを教えてください
愛宕さん:
働き方の多様性がもっと認められてほしいとは思います。そして、これからの時代いろんな”家族のかたち”があると思うので、共働きで夫がリモートワークをしていて、家事を担当する家庭でもいいと思います。こういった働き方が広く認められる、自由で、好きな人と、好きな時に、好きなことができる世の中になればいいなと思っています。そう言った世の中に少しでも近づけることができるよう、自分たちもサービス提供者として、より挑戦していきたいと考えています。
編集後記:事業でリモートワークを推奨し、自社でもこれだけ柔軟な体制のCODEAL(コデアル)株式会社さん!
経営者である愛宕さんですが、とても親しみやすい印象でお話をしてくださいました。
会社設立時に苦肉の策で導入したリモートワークが、事業の柱となり、世の中にリモートワークを広めたいという真剣な思いと繋がっていることが、とても素敵です。
このサイト(Linable)を運営している私たちも、リモートワークがもっと世の中に広がるよう、リモートワークを導入している会社の取材を続けてきました。
出産というライフイベントがある女性にとって、時間に融通のきく環境であることがキャリアを継続していくうえでも大切であるといえます。
そのため理想の働き方を選べるようにお勧めしているのは、ITスキルを身に付けて将来を見据えた転職をすることを視野に入れてみることです。
私たちが運営しているプログラミングスクールのGeekGirlLaboは、働き方に合わせてコースを選択でき、通信制なので自宅でスキルを身に付けることができます。
転職の支援も行っており、例えば在宅ワークを希望している人でしたら、転職支援のGeekGirlCarrierで転職し、さらなるスキルアップとキャリア形成をしたあとに、在宅ワークに切り替えて働くという選択肢が広がります。
女性でも手に職をつける現代で、自分の道を自分で切り開くために、無理のないコストで知識がしっかりと身に付くスクールを賢く選びましょう!