パワハラ 職場の悩み

職場のいじめはこうかわせ!女性間でのパワハラ対抗術

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萩原 由紀

産業カウンセラー、第一種衛生管理者。 前夫との離婚をきっかけに、人材派遣業の世界へ飛び込んだインドア女。営業としてキャリアを積み支店管理者まで勤めたが、再婚を機に、自営業の夫を手伝うか自分のキャリアを追求するか迷い、思い切って退職。Webのスキルを学ぶ。現在は、ある組織に勤めシステム管理と衛生管理を兼任する傍ら、フリーランスとしても自宅で仕事をしている。
shaniijime本人がいないうちに陰で悪口を言ったり、お昼休みに仲間外れにしたり、打ち合わせの時間を特定の人にだけ伝えなかったり・・・。そんな光景を、職場の中で見かけませんか?女性が仕事をしていると、陰湿で面倒な女同士のいじめ・パワハラに遭遇することがあります。自分がターゲットにされてしまうと、毎日が一気に苦しいものになりますよね。そこで、さまざまな人間関係が交錯するオフィスで、うまく過ごしていくポイントを考えてみました。

女性同士の職場のいじめはなぜ起こるのか

加害者側の特徴

「教職研究」に掲載されている大野久氏の論文によると、ノルウェーの全国調査で、いじめっ子は下記のような特徴があると判明したそうです。

攻撃的で、教員等大人に対しても攻撃的、衝動的、他人に優越したい、同情心を持たない傾向があり、身体的に強健

また、同調査で、加害者は下記のような心理的背景を持つとされているそうです。

  1. 力と優越に対する欲求、支配的、他者を服従させたい
  2. 人を傷つけたり、悩ませることで感情や衝動を満足させる
  3. 攻撃行動が利益をもたらす

※どちらも引用元は、教職研究第28号立教大学教職課程 2016年4月大野久氏「いじめの原因と対策に関する心理学的考察」

これらは子供を対象とした調査ですが、職場で起こる女同士の嫌がらせは、権力を濫用したいわゆる「パワハラ」より、子供のそれと近い要素があると考えています。これらの調査結果を、ある程度は類推適用できる部分があると思います。

被害者側の特徴

同じくノルウェーの全国調査では、いじめられっ子の特徴も調査されています。(引用元は上に同じ。)

  1. 不安感が強い
  2. 自信がない
  3. 用心深い
  4. 神経質
  5. おとなしい

こういった特徴を持っていると、前章で触れた特徴を持つ、加害者の標的になりやすいとのこと。

もちろん、加害者が悪いのですが、人を変えることは容易ではありません。
自分ができる対策として、こういうキャラクターに「見せない」工夫をすることは、被害を回避する手助けになるかと思います。

職場の女性同士のトラブルに巻き込まれないコツは

しかし、先ほどの「被害者側の特徴」は、自分の性格に根付く部分ですので、「そう見せない」というのもすぐには難しいでしょう。
ただし、「自信をつける」という部分は、比較的努力で何とかなりやすい部分です。

  • 今の業務に習熟できるよう努力する
  • 新たなスキルを身に付ける
  • 業務に必要な専門知識を磨く

などは、自信につながりやすい行動です。仕事の成果にも直結しますので、損もありませんから、ぜひやってみてください。

もっとも、そうやって努力して実力を身に付けるには、少し時間がかかります。
いますぐ自信があるように見せるには、下記のような行動も有効です。

  • 大きな声でハキハキしゃべる
  • 挨拶するときは自分から進んで声をかける
  • 背筋を伸ばして姿勢を正す

これだけで、職場の人に与える印象は少し変わります。ちょっとしたことですので、毎日の生活に取り入れてみてください。

もし職場の女性からターゲットにされてしまったら

ここまで、職場のいじめを回避するコツを書いてきましたが、相手は性格も百人十色の人間。人生の中で被害を100%回避することは、やはり難しいものです。

もしターゲットにされてしまったときは、自分の心身の健康を損なう前に、速やかに対応してください。

  • 信頼できる上司や人事部、職場のパワハラ窓口へ相談する
  • 会社の対応が悪ければ、労働局へ相談する

被害は、ちょっとした嫌味のようなものから始まり、だんだんエスカレートしていく傾向があります。やられる側は、最初何気なく受け流しているうちに追い込まれてしまい、必死で対応することに追われ、何をされているのか気づきにくくなります。

ちょっと立ち止まって、自分がされている行動が何なのか、振り返る時間を作ってください

「思い切って転職」も一つの方法

ここまで対処法をお伝えしてきましたが、職場のいじめは、相談をしても解決しないケースがあることも事実です。
事なかれ主義の社風であったりすると、見て見ぬふりをされてしまうこともあります。

被害にあうと心の健康が損なわれ、仕事に支障が出るようになります。人付き合いがトラウマになったり、場合によっては、うつを発症して長期療養という可能性もゼロではありません。
解決しないようでしたら、思い切って転職することも一つの手段です。

転職は、スキルを習得しておくと有利に運びますが、筆者が今おすすめしているのは、Web制作などのITスキルです。
女性の場合、出産や育児でキャリアが分断されがちですが、Web制作であれば自宅で開業して仕事をすることも可能ですし、会社員でありながらリモートワーク(在宅勤務)が可能な会社もあるためです。

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Web制作未経験者のためのWeb就職コースは98,000円ですが、この転職サービスで転職先を決めれば、10万円の祝い金が出ます。

リモートワークを目指すには、まず通常の雇用形態で経験を積んでから、リモートワーク導入企業を目指す必要がありますが、この制度を使えば実質無料でスキルを身に付け、第一歩を踏み出せるわけです。
コスト感覚の鋭い女性には、まさにうってつけではないでしょうか。

筆者は個人的に、勤務中にいじめをする人は、仕事の時間を仕事以外のことに使う、プロ意識のない人だと思っています。
スキルを身に付けて、そんな人たちと泣く泣く付き合う毎日から、脱出してみても良いのではないでしょうか。

-パワハラ, 職場の悩み

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