残業 職場の悩み

働く女性よ「会社で長時間労働」は捨てよ!女のキャリア新構築術

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萩原 由紀

産業カウンセラー、第一種衛生管理者。 前夫との離婚をきっかけに、人材派遣業の世界へ飛び込んだインドア女。営業としてキャリアを積み支店管理者まで勤めたが、再婚を機に、自営業の夫を手伝うか自分のキャリアを追求するか迷い、思い切って退職。Webのスキルを学ぶ。現在は、ある組織に勤めシステム管理と衛生管理を兼任する傍ら、フリーランスとしても自宅で仕事をしている。
longworking当たり前と思っている長時間労働が、女性の就業継続を難しくしていること、認識していますか?日本企業の多くで問題になっている、労働時間の長さ。これは労働者の健康を脅かすだけでなく、出産などのライフイベントによって、積み上げてきたキャリアが分断される大きな要因の一つとなっています。長時間勤務が常態化した日本で、どうしたら女として充実した人生を歩みつつキャリアを継続できるのか、考えていきたいと思います。

統計から知る、働く女性の現状

就業率は、10年前と比較し上昇

まずは内閣府が取りまとめた、平成29年度版男女共同参画白書を覗いてみてみましょう。この白書では女性の就業率が集計されており、いわゆるM字カーブが掲載されています。

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平成28年度では、底の値が35~39歳に来ており、平成18年度の最低値と比較すると10.1ポイント上昇していることが分かります。
(出典:内閣府男女共同参画局「男女共同参画白書平成29年版」

出産を機に退職する女性は全体の約半数

次に、内閣府の第39回仕事と生活の調和連携推進・評価部会の資料から、仕事を持っていた女性が、第一子出産を機に退職する割合を見てみましょう。

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第一子出産を機に退職する人は、全体の46.9%です。

この二つの統計を見てみると、全体の就業率は上がっているものの、一度退職して非正規などにキャリアチェンジしているのではないか、ということが伺えます。

キャリアの形成という視点から見ると、まだまだ出産はキャリア分断の契機となっているのですね。
(出典:内閣府「第1子出産前後の女性の継続就業率」の動向関連データ集

キャリアを継続していくには、長時間労働問題の解決が必須

ではなぜ、仕事をする女性の約半数が、出産を機に退職してしまうのでしょうか。

現在の日本社会には、「長時間労働できない労働者は一人前ではない」、「長時間労働ができないなら責任のある仕事に就かせることができない」という意識が浸透しています。
あまりに当たり前になっているので、要求する会社側は、そもそも現在の在り方が「長時間」とすら認識していないかもしれません。

この「長時間労働を無意識に求められる社会」こそ、出産により退職せざるを得ない原因の一つになっているのです。

出産をし、育児が始まれば当然、子供に手がかかるようになります。一人前に行動できない家族が増えることで、やらなくてはならない家事も圧倒的に増えます。

中には、睡眠を相当削って、仕事に育児に駆け回るスーパーウーマンもいるでしょう。しかし、全員が体力的に恵まれているわけではありません。また、手を借りられる親族がいなかったり、子供が病弱で保育園は休みがちなど、育児はその家庭、その子ごとに文字通り千差万別です。

そのため、特別ではない「普通の」女性が、女としての人生を生きつつ、仕事を継続するには、長時間労働はぜひともクリアしておきたい問題なのです。

「在宅での仕事」は働く女性への救いの手

ただし、現在の日本経済界は、長時間労働に支えられて成立しています。国が女性活用の政策を打ち出し、企業も改革へ向けて動き出してはいますが、成果が出てくるまで、数年以上かかるでしょう。

ここで注目したいのが、会社に雇用されながら自宅で仕事をするリモートワークです。
パソコンが普及し、ネットワーク技術が進んだ現在、社員に自宅勤務する制度を取り入れた企業が増えてきているのです。

自宅で仕事ができれば、子供が発熱しても会社を休む必要はありませんし、空いた時間でお迎えに行くこともできますね。
リモートワークは、育児と仕事の両立をする上で、強い味方であると言えます。

国が助成金を出して推進している勤務形態であるため、今後、少しずつ広がりが期待できる働き方です。

女のキャリア構築これからの新常識

さて、キャリアの構築には、継続がとても大切になります。もし途中で方向を転換するときにも、ある程度の期間を継続することで身につけた前職のスキルは、その後のあなたを支えてくれるはずです。

今までは、出産でどうしてもキャリアは分断されがちでした。

しかし、リモートワークが登場してきた現在、出産でキャリアを分断せずにすむ可能性が高くなってきたのです。

「継続」を目標にこれからのキャリアを考えると、下記の要素を満たした仕事探しをすることがポイントになって来るでしょう。

  1. リモートワーク導入例の多い業界を目指す
  2. その業界で求められるスキルを身に付けておく
  3. 就職や転職をするときにリモートワーク導入企業を探す

会社にいて、男性と同じように長時間労働することだけが仕事ではありません。
上記3点を女のキャリア構築の新常識として、今後の仕事を考えて行ってください。

リモートワーク導入企業に
就職・転職するなら

現在のところ、リモートワークを導入している企業はIT・Web業界にやや偏っています。

業界にいない人が想像すると、プログラミングなどを朝から晩までやっていると思いがちですが、同じIT・Web業界でも、SE・デザイナー・ディレクターなど職種によって仕事内容が変わってきます

ただし、ある程度ITやプログラミングに関する知識・スキルが必要な業界であることに間違いはありません。手に職をつけたからこそ自由度の高い仕事ができると考え、ちょっと頑張って入り口のハードルを乗り越えてみてください。

このサイトは、女性が手に職をつけ理想の生き方を手に入れることをお手伝いするプログラミングスクールGeekGirlLaboが運営しています。

Web制作の勉強であれば、初心者でも入りやすく、デザインや操作性といった側面で女性の感性が生かせます。

また、このスクールでは受講生のIT企業への就職を支援するGeekGirlCareerという無料の就職サービスも行っています。

もともとWeb開発の会社が母体ですので、スタッフのほぼ全員が現役のエンジニアでもあります。業界や必要なスキルにも詳しく、IT・Web業界の中から、あなたに合った会社や職種を提案してくれます。

更に、受講料98,000円のWeb制作コースでスキルを身に付けた後、就職サービスでIT企業へ就職を決めれば、最大10万円のお祝い金が出ます。

実際にリモートワークを目指す場合には、通常の雇用形態でIT企業で経験を積んだのち、リモートワーク導入企業を目指すという段階を踏む必要がありますが、この制度を利用すれば、実質、お金がかからずに、リモートワークへの第一歩を踏み出せます

理想とする生き方を手に入れるため、プロのサービスを最大限活用し、就職・転職活動をしてみてください。

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