
萩原 由紀

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セクハラによる「うつ」、気づきのポイント
「うつ」は、自分では気づきにくい病気です。発症していても、本人は「うつになった」と思わず、「体調が悪い」と思うことが多いためです。
発症を見分ける際に注目したい初期症状は、一般的に下記の2点とされています。
- 夜眠れない、または夜中や明け方に目が覚める
- 食欲がわかない、食べると吐き気がする
自分が「うつ」であることは気付けなくても、眠れないこと、食べられないことは気付けますよね。
上記に追加して、出勤しようとすると動悸やめまいがして、家を出られず会社を休むというパターンが多いようです。
会社を休み出す前に、自分の症状がどんなものなのか、よく観察してみてください。
セクハラによる「うつ」への対処は、1に通院・2に相談!
「うつ」は、精神力の弱さから起こるものではなく、脳が疲労して発症する病気です。
もし眠れない、食べられないなどの症状を自分が持っていることが分かったら、下記のように対処してください。
- 通院して診断を受ける
- 職場のセクハラ相談担当者、または上司や人事、産業医へ相談する
(1)身体症状があれば、受診は内科から
「うつ」を治療する専門は、心療内科や精神科です。
ただし、「うつ」だと思っていたら、別の病気が潜んでいたというケースもあり得ます。
もし、頭痛や微熱・嘔吐など身体的症状がある場合には、まず内科にかかって診察をしてもらってください。
内科で異常がないと診断されてはじめて、心療内科または精神科を受診するという順番になります。
(2)職場の担当者への相談は、信頼できる人へ
「うつ」と診断された場合、休職などが視野に入ってきます。そのためには職場の理解や協力が必要となりますので、病院を受診したら、診断結果を報告して対応を求めましょう。
もし可能であれば、病院受診前に現状を知っておいてもらい、受診結果を伝えるという順番が理想的。
相談先は、会社が設置しているセクハラ相談の担当者が一番です。
もしセクハラ相談の担当者がいなければ、人事部へ。人事部では、産業医との面談を設定してくれることもあります。
もし、いきなり人事部に行くのは敷居が高い、ということであれば、信頼できる上司に相談すると良いでしょう。
ちなみに、当事者間でセクハラを解決しようとすると関係性がこじれ、余計に精神的な負荷がかかります。セクハラ行為者へ、「あなたのせいで私が病気になった」と、話を直接持ち込むことは避けましょう。
セクハラによる「うつ」からの復帰の流れ
セクハラを原因とする休職から職場復帰する際、大前提となるのが、「職場が問題解決に向けて対応してくれていること」です。
メンタルヘルス不全からの復帰に関して、厚労省は下記のような方針を打ち出しています。
もしセクハラ行為者と同じ部署であった場合、職場によって何らかの手が打たれていないと、安心して復帰できません。休職中に職場と話し合いの機会をしっかり持ち、協力関係を築いてください。
ちなみに、最近の職場復帰では、下記のような手順を踏むケースが多いようです。
- 主治医から復職の許可がでる
- 職場で設定された復職プログラムを数週間かけて修了する
- 産業医から、復職の許可が出る
- 療養休暇が解かれ、正式な職場復帰完了!
正式な職場復帰を果たすまで、休職した本人が思っているよりも、長い時間がかかります。
「うつ」は再発率が高く、再発すると本人が職場復帰への自信を失うため、あまり良い結果につながりません。他の誰でもない自分のために、焦らずじっくり復帰に取り組んでください。
職場のセクハラで退職・転職をするなら
セクハラから「うつ」になり、退職して、元気になったら別の会社へ転職することを決める人もいるでしょう。
そういった場合、まず優先して欲しいのは、下記の3点です。
- 転職の許可が主治医から出るまで、治療に専念する
- 治った後も服薬の指示が出るが、勝手にやめない
- 服薬終了後も、再発の兆しを感じたら、まず主治医に相談して早めに手を打つ
これらを心に留めたうえで、転職活動をスタートしてください。
ただし、転職のしやすさを考えると、完全に休業してしまう前に動き出すことがおすすめです。
完全に休職しての療養を開始してしまうと、フルタイムで勤務できるようになるまで、心身の力を回復させることにとても時間がかかるからです。
休職前であっても、ストレスを抱えている状況では、心身ともにエネルギーが低下しています。疲労感で、転職活動がおっくうに感じることもあるでしょう。少し楽をして、転職サービスなどの利用を検討すると良いかと思います。
筆者がプログラミングを学んだGeekGirlLaboでは、女性専用の転職サービスを提供しています。女性のための転職サービスですから、悩んでいるセクハラ被害などにも親身に耳を傾けてくれるのではないかと思うので、ご紹介しておきます。
また、近頃のIT業界は、リモートワークという在宅で仕事をする雇用形態を取り入れ始めています。
この雇用形態は、女性が育児などのライフイベントと平行して仕事を続けるうえで、とても強い味方になってくれます。
GeekGirlLaboの就職サービスを利用してIT企業で経験を積み、将来的な目標としてリモートワークを目指してみてはいかがでしょうか。
リモートワーク導入企業を探す際にも、GeekGirlLaboのサービスを使えば、効果的に転職活動ができるはずです。
ちなみに今、GeekGirlLaboでは、スクールの就職サービスで就職を決めた受講生に向けて、98,000円のWeb制作コースが実質無料になるキャンペーンを行っているそうです。
こういうキャンペーンは、本気で現状を変えたい女性の背中を押してくれますね。
「うつ」による休職からの完全復帰は、簡単な道のりではありません。できれば、完全に倒れてしまう前に、今の悩みに向き合って、打てる手を一つずつ試していってください。