
萩原 由紀

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日本における女性の睡眠の現状
日本人の睡眠についてのデータは、総務省統計局による調査から知ることができます。
平成23年社会生活基本調査によれば、女性全体の平均睡眠時間は7時間36分となっています。
女性の年代別で見ると、下記のグラフのような結果となっています。
これは女性も男性も同様ですが、働きざかりである40代の睡眠が最も短いことが分かります。
調査結果から知る「必要睡眠時間」
国立研究開発法人国立精神・神経医療研究センターは、こんな調査を行っています。
- 健康な成人男性15名(平均年齢23.4 歳)に集まってもらい、9日間、1日12時間就寝してもらった。
- 試験結果から必要な睡眠を算出したところ、平均で8時間25分だった。
- その必要な睡眠は被験者の中で個人差があり、最も短い人で7時間17分、最も長い人で9時間15分だった。
- 被験者たちの自宅での睡眠は、それより平均1時間程度短かったが、それに関して自覚がないことが分かった。
本来この調査の目的は、寝不足が健康に及ぼす影響を調べるためのものでしたが、その過程で見えてきた「必要睡眠時間」は、平均で8時間25分。
前章で見た、女性の平均睡眠より、約1時間長いですね。
これは寝不足の状態であり、何らかのマイナスの影響が出ていると考えて良さそうです。
寝不足が仕事に与える影響
では、具体的にどんなマイナスの影響が出るのでしょうか。女性の場合、考えられるのは、下記のような項目です。
- 眠気に悩まされ、パフォーマンスが低下する
- 記憶や学習の能力が低下する
- 女性ホルモンが乱れ、生理や妊娠などに影響が出る
- 疲労感が蓄積し余裕がなくなり、イライラしたり家族に優しくできなくなる
- 免疫や代謝などが正常に働かなくなり、健康を害する
- 脳に疲労が蓄積され、うつ病のリスクが上がる
これらの影響は、寝不足を押して仕事を続けたりしたときに、経験した人も多いのではないでしょうか。
パフォーマンス、記憶、学習能力の低下は、仕事の成果や効率に悪影響を及ぼします。疲労感からのイライラや余裕のなさは、職場の人間関係や、家族関係に悪影響を及ぼします。
健康を害したりうつ病を発症したら、仕事を続けられなくなる可能性もありますし、家族にも心配をかけてしまうでしょう。
こうしてみると、寝不足を解消することがいかに大切か、よく分かりますね。
現状で寝不足を乗り越える4つの工夫
しかし、いかにその大切さが分かっても、長い残業や山盛りの家事を、明日から突然減らすことはできませんよね。
そのため、現状のまま睡眠をできるだけ確保する方法を調べてみました。
疲れ切る前に早めに対処する
あまりに寝不足の日が続くと、その後の休日の寝だめが長くなってしまいます。ちょっと寝不足だなと感じた時点で、少し仕事や家事を後回しにし、多めに眠ってみてください。
ちょっとの合間で細切れに眠る訓練をする
これは、筆者が知り合いのベテラン外科医から聞いた話です。残業が200時間に達する救急救命勤務時代は、仕事の合間にストンと眠れるよう訓練して、しのいでいたそうです。まとめて眠れない場合には、ちょこちょこ仮眠を取るようにしてみましょう。
眠りの質を上げる工夫をしてみる
眠りの質が上がると、寝不足になりにくいと言います。眠る前30分はスマホやパソコンを見ない、寝室をリラックスできる空間にする、寝る前にストレッチをして体をほぐす、ぬるめのお風呂にゆっくり浸かるなどして、眠りの質向上を目指してみてください。
根本解決には「働き方の見直し」が必要
ここまで4つの工夫を挙げてきましたが、寝不足を解決する最大の方法は、当たり前ですが、睡眠をしっかり取ることです。
しかし、働く女性は職場での仕事だけでなく、家事もこなさなくてはならないため、満足いくまで眠れないのが現状だと思います。
しかし、仕方ないと思いつつも、どうして毎日こんなに疲れていなくてはいけないのだろう、眠ることができないのだろうと思ったことはありませんか?筆者は、あります。
そこで提案したいのが、自宅で仕事をすること。自宅で仕事をしていれば、合間合間に少しずつ家事を片付けることができます。
もちろん仕事量にもよりますが、職場で長い残業をしているよりは、睡眠を確保しやすくなるはずです。
現在、国はリモートワーク(在宅ワーク)を推進しており、IT業界でその導入が積極的に行われています。
女性の寝不足の原因が仕事と家事の両立にあるのであれば、思い切って、リモートワーク導入企業に転職するということは、根本解決の一つになるのではないでしょうか。
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リモートワークを希望するのであれば、こういった転職サービスでまずIT企業に就職し、経験を積んだ後で、リモートワーク導入企業へ転職するという流れがスムーズです。
GeekGirlLaboであれば、その第一歩を無料で踏み出せるわけですから、本気で自宅勤務を目指すのであれば、ぜひ検討してみてください。
ちなみに、筆者はITスキルを身に付け、自宅で仕事ができるようになってから、寝不足が解消されました。
そうすると不思議なくらい、元気になった実感が出て、仕事の効率も上がりましたし、小さな幸せも感じ取りやすくなったように思います。家族にも、笑顔で接することができるようになりました。
今の現状に踏ん張って居続けることも選択の一つですが、より良い仕事と家庭の両立を目指して、新しい環境に飛び出すことも、悪くないですよ。