
萩原 由紀

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まずは職場のパワハラ相談窓口や人事部へ行こう
ハラスメント対策をしっかり行っている企業では、ほとんどの場合、社内に専用の窓口を設けています。そういった窓口があれば、まずはそこを利用するようにしましょう。
社内窓口でやってくれること
社内の窓口の強みは、なんといっても「社内であること」に尽きます。内部的な視点から具体的な対策ができるため、他の機関にはない下記のようなメリットがあります。
- 人事制度のラインを使った対処をしてくれる
- 人事異動など具体的対処を含めた検討が可能となる
- 再発防止策の検討など、会社制度全体の見直しのきっかけになることもある
社内窓口はこんな人向け
- 今の会社で働き続けながら、問題解決したい人
- 別の人が自分と同じような被害にあうことを防ぎたい人
- 会社側にしっかり問題意識を持ってほしい人
パワハラに関する会社への交渉なら労働組合へ
社内で組織されている労働組合がある場合、そこへ相談することも一つの手段です。労働組合には、快適な職場環境を守るため、会社側へ交渉する権利があります。
労働組合でやってくれること
- 会社に対し、誠実に対応するよう要求する
- 会社側へ、予防のための仕組み・風土づくりをするよう交渉する
労働組合はこんな人向け
- 労働組合を持っている会社に勤めている人
- パワハラを問題視しない会社に、問題意識を持たせたい人
- いじめの起こらない社内風土を作りたい人
会社がダメなら、労働局の相談窓口へ
労働局では、労使間に生じるトラブルについて相談に応じており、パワハラについても話をすることができます。直接足を運んで話すこともできますし、電話でも受け付けています。また、匿名でも大丈夫ですから、気軽に利用してみてください。
労働局の窓口でやってくれること
労働局では主に、法律を根拠とした解決策を提示してくれます。
- 今の悩みがパワハラに該当するのか、話を聞いてくれる
- 会社の対応が不適切な場合、法律を根拠に指導してくれる
- 職場と揉めていて解決ができない場合には、労働委員会を通じて解決を手伝ってくれる(都道府県労働局)
労働局はこんな人向け
- 会社に不信感がある、または社内で話せない人
- 労働組合のない会社にお勤めの人
- 会社に、社員の労働環境を快適に保つ義務があることを学んでほしい人
パワハラと法的に戦うなら「法テラス」
法テラスとは、法務省が管轄するサービスです。法的なトラブルの解決や、サービスの情報提供をしており、各都道府県に設置されています。面談での相談の場合は、まず電話で予約をして、利用する流れとなります。
法テラスでやってくれること
- サポートダイヤルでは、弁護士の紹介や相談機関の情報を提供してくれる
- 無料の弁護士相談では、法的に何ができるのか知ることができる
- 弁護士をお願いする費用がない場合、立て替え払いをしてくれる(要返済)
法テラスはこんな人向け
- 行為者、または会社へ法的措置を検討している人
- パワハラを原因とするメンタル不全の労災認定について知りたい人
思い切って別の環境を目指すなら
ここまで、パワハラを解決するための相談窓口についてご紹介してきました。
しかしながら、中には解決まで至らず、転職や退職という決断をするケースもあることでしょう。
思い切って別の環境を目指す場合には、これを機に新しいスキルを身に付け、選択肢の幅を広げることをおすすめします。
特に女性におすすめしたいのは、Web制作などのITスキル。転職にも有利に働き、出産や育児をしている場合には、リモートワークで自宅で仕事をするという選択肢も視野に入れることができるためです。
筆者が卒業したGeekGirlLaboという通信スクールは、女性のみを対象とした、女性が自分に合った働き方を見つけるためのプログラミングスクールです。
女性が学びやすい工夫がされたカリキュラムで、さらに卒業後は、IT業界で経験を積みたい女性のための転職サービスGeekGirlCareerを通じて職探しもできます。
GeekGirlLaboでWeb制作の技術を学んだあと、GeekGirlCareerで就職が決まれば、最大10万円の祝い金が出るそうです。
リモートワークを目指すなら、まず実力をつけてから再度リモートワーク導入企業へ転職することが有効ですが、この祝い金制度を使えば、実質、受講料無料で第一歩を踏み出すことができます。
しかも、スタッフは社長以下、全員が女性なので、安心していろいろな相談ができますよ。
パワハラはとてもつらい経験ですが、仕事を続けていくなら負けていられません。
女性ならではの強さと柔軟性で、この経験を自分を成長させるチャンスに変えていきましょう。